吹付塗装から電着塗装へ工法転換
半導体製造装置に使用されるスキャナーケースの塗装事例
半導体装置に使用されるスキャナーケースの塗装事例についてご紹介します。この取引が始まったきっかけは、長年取引をしていた吹付塗装会社が廃業し、お客様が新たな塗装先を探していたためです。これまでは吹付塗装を行っていましたが、品質およびコスト面から見て、カチオン電着塗装のほうが優位性があると判断しました。
カチオン電着塗装は、塗膜の均一性や防錆性に優れており、半導体装置のスキャナーケースのような精密機器において高い品質が求められる部品に最適です。また、コスト面でも長期的なコスト削減が可能となります。
一方で、懸念されていたのは色味の違いでした。しかし、実際にカチオン電着塗装を施したスキャナーケースを確認したところ、これまでの吹付塗装と色味の差がほとんどないことが分かり、高評価を得ました。このように、カチオン電着塗装は品質、コスト、色味の面で優れた結果をもたらし、新たな塗装方法として導入することが決定されました。
製品名 | スキャナーケース |
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分野 | 半導体装置関連 |
材質 / 板厚 | SPCC / t=1.0mm |
サイズ | 150mm×74mm |
抱えていた課題 | 既存の吹付塗装会社が廃業して新たな塗装先を探していた。 |
その他 | 色みがこれまでの吹付塗装とあまり差がなく高評価だった。 |