CATHODIC
ELECTRODEPOSITION
カチオン電着塗装とは

カチオン電着塗装とは

製品を電着塗料中に浸漬(ディッピング)し、製品を(-)極に、塗料を(+)極にして電着させる塗装法です。

この方法は膜厚が均一に塗装でき、焼き付け後において大変高い防錆力を持つ電着塗膜を形成できます。

カチオン塗装は防錆能力(耐蝕性)に優れていることから、自動車用(部品含む)の下塗り塗装と して認知されていました。近年はコストパフォーマンスも良いことから、産業機械部品など様々な領域に用途が広がっています。
カチオン電着塗装(CED)

メリット

  • 高い防錆能力・耐蝕性
    素材への密着力が高いため、
    サビや腐食を防ぎます。
  • きれいな仕上がり
    ディッピング式による塗装なので、
    ムラが少なく均一な膜厚で仕上がります。
  • 優しい塗装
    溶剤を使わないので、
    人にも環境にも優しい塗装です。
  • コストパフォーマンス
    ニッケルや合金などのめっきと比べて
    コストパフォーマンスが高いです。

主な用途

  • 自動車部品
  • 自動車ボディ
  • 家電製品
  • スチール家具
  • 農機具
  • 建材
  • 電子部品
  • 業務用空調・加湿器 等

特長

  • 経済性

    長所

    • 塗着効率が良い
    • 大量、連続生産に適する

    短所

    • 初期設備費用が高い
    • 溶融亜鉛めっきと比較するとコストは高い
  • 塗膜性能

    長所

    • 合わせ目、内面・端面にも
      塗装ができ、高防錆効果がある
  • 作業性

    長所

    • 製品の形状・構造に関係なく均一な
      塗膜が得られ、膜圧調整が容易

    短所

    • 2度塗りができない
    • 黒以外の色が困難
  • 安全性

    長所

    • 水溶性なので衛生的かつ引火性ゼロ

    短所

    • 電着槽には高圧電流が流れるため
      感電防止が必要

工程の流れ

タマ化工のカチオン電着塗装の工程は、エアブローとシーラーがある事が特長で、
どちらも職人の手作業で素早くおこなわれます。
  1. 素材受入
    お客様から日々納入される多種多様な製品を受け入れています。
    塗装ライン
  2. 吊掛け
    お客様から日々納入される多種多様な製品を受け入れています。
  3. 前処理
    製品に付着した脂分や汚れを取り除き、
    リン酸亜鉛皮膜を形成させます。
  4. 電着
    塗料液に浸漬させ、均一な塗膜を形成させます。
  5. エアブロー・
    シーラー
    職人による素早い
    手作業で品質を
    より高めます。
    エアブロー
    シーラー

    ※シーラーは一部の対象製品におこなっています。

  6. 脱荷・外観検査
    一つずつ製品を
    ハンガーから外し、
    外観を検査します。
  7. 小物組付・梱包
    塗装後の製品への小物組付(バンド掛け等)や
    梱包をおこないます。